2008年3月22 日(土) フライトレポート: ハヤブサ競技会

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3月22日(土)

フライトレポート:ハヤブサ競技会

天候:晴れ

アトリエ・ファルコノイド主催
『Ski Trials in Japan 2008』

春らんまんの埼玉吉見町で大変めずらしいハヤブサの競技会を見学してきました。


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せいぜい車十数台程度の集まりだろうと予想してましたら、近隣各県から集まった車が50台以上!
しかし聞いてみたら、実際鳥を飛ばす人は15人くらいで、あとはカメラマンか見学だそうです。



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    ハヤブサ (ペレグリン)


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    ハヤブサ (ジア・ペレ)
各地からファルコナーが愛鳥を連れて集まっています。
この方は猛禽専門のショプオーナーです。


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    ハヤブサ (ジア・セイカー)
基本的に国内に生息する野生の猛禽類は、捕獲飼育は禁止されており、ファルコナー達が飼育訓練している猛禽は海外からの輸入か、国内で人工繁殖したものです。


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    タカ (ハリスホーク)
タカも来ています。

タカはハヤブサとは狩猟の方法が違います。
タカのハンティングは木などに留まって、獲物を待ち伏せをして、追跡して捕らえます。
ハヤブサの場合は、上空で待機して獲物が出た後に急降下して、獲物に対してキックをくらわして、獲物が地面に落ちようとするところを捕らえます。
キックといっても爪で獲物を引っ掻き致命傷を与えます。


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    トビ類 (カタグロトビ)
この鳥はルアーは追わないので競技には参加しませんでしたが、フリーで飛ばしたその飛行はふあふあとした癒し系の飛びで、グライダーで言うところの軽量バルサHLGですね。
通称セグロハヤブサとも言われていて、日本に数羽しか入っておらず、当然お値段も高め。
クロスワァイヤーF3Bが2機半買えます。

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    イヌワシワシ (サメイロイヌワシ)
イーグルも来ていました。
競技には参加しませんでしたが、その威風堂々とした姿は他を圧倒していました。


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女性ファルコナーも数名参加。
その中でこちらの女性ファルコナーは私も親しくしてもらっているbiker-vetさん『新米ファルコナー(鷹匠)の随想録』
本日はチョウゲンボウの「シン」でルアーパスに参加。


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チョウゲンボウ

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この方が『SKI TRIALS IN Japan 2008』主催者の「アトリエファルコノイド」杉崎氏です。


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競技開始、まずは自己紹介から。

始めはの競技は「ルアーパス」です。
「ルアーパス」とはトレーナーがハヤブサを放したのち、ルアー(疑似鳥)を振り回してハヤブサを誘いルアーにアタックさせ、アタック回数を競います。

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これがルアーです。
鳩や鴨を模した物に本物の肉を乗せ、ひもを付けて振り回しハヤブサを誘います。
スペインの闘牛のイメージですね。

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競技開始。
放たれたハヤブサはトレーナーの周りを飛びながらトレーナーの動きを注視し、ルアーが現れるのを今かと待ち構えてます。

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ハヤブサは常にトレーナーの周囲を飛ぶように訓練されてますが、トレーナーの技術不足かハヤブサの気まぐれで、ときたまトレーナーから遠ざかる事があります。
その時はホイッスルで呼び戻します。

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         (クリック画像拡大)
ハヤブサも大サービスでギャラリーの頭上を飛んでくれました。


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         (クリック画像拡大)
タスクCなみの鋭いターンで反転したハヤブサは、トレーナーが振るルアー目指して矢のように飛んで行きます。


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それにしてもすごいカメラマンの数です。


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         (クリック画像拡大)   
次の競技は「スカイ・トライアルズ」
いままでの「ルアーパス」はグライダー競技で例えるならリブ組クラスののんびりサーマル滞空ですが、次の「スカイ・トライアルズ」は本気モードのフルバラタスクC。

トレーナーから放たれたハヤブサは、トレーナーの周囲を旋回しながら上昇します。
(審査項目:ハヤブサはトレーナーを中心とした旋回上昇が良しとします。また小旋回で短時間かつ高高度獲得が高得点となります)

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         (クリック画像拡大)
ハヤブサはサーマルを利用して上昇しますが、サーマルを追いかけていくうちにトレーナーから遠く離れる事があります。
(審査項目:高度を獲得したハヤブサはトレーナーの上空を位置するのが良い)

上空で飛行するハヤブサのタイミングを見計らってハトを放ちます。


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         (クリック画像拡大)
ハトを発見したハヤブサはすかさずストゥーブ!(急降下襲撃)
(審査項目:ストゥーブはなるべく垂直降下が良く、獲物をキックすればなお良し)

高高度からのストゥーブは凄い迫力です。
翼をたたみ空気抵抗を減らしたハヤブサが風切り音を発しながら獲物めがけてダイブする光景は圧巻!
持参したスピードガンで計測したら200kmh近い速度が出ていました。


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         (クリック画像拡大)
しかしなかなかハトを捕らえることはできません。
上空からの一撃を避されるとすかさず追尾に移りますが、ダイブからの引き起こしで減じた速度を羽ばたきで加速させるのは苦手なようです。
ハトの方が加速が良く、次第に離されていきます。
(審査項目:追尾攻撃は獲物の上位置からが良い)

ここでハトをいつまでも追いかけて戻って来ないハヤブサもいました。

上昇中に風で流されたり、獲物を追いかけてロストするハヤブサもいましたが、トレーナーはあまりあわてません。
アンテナを取り出してハヤブサに装着している発信機の電波を頼りに探しに行き、けっこう早く戻ってきました。


3時頃にはすべての競技が終了となり、大勢いたカメラマンもどんどん引き揚げていきます。

タカを飼い、訓練して狩猟をする人を鷹匠。

ハヤブサを飼い、訓練して狩りをする人をファルコナー。

どちらも古来からの技の伝承によって支えられている趣味の世界ではありますが、その人口は他のどの趣味よりも少ないでしょう。

このようなマニアックな世界が私の住んでいるすぐ近くにあるなんて、とても素晴らしい事です。
これからもこのような催しがありましたら、このフライトレポートで紹介していきます。


-終わり-

by sasayama-rgc | 2008-03-22 18:51 | フライトレポート | Trackback | Comments(0)
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